スペイン南西部の自治州です。面積41.634 km2はスペイン17自治州のうち5番目。人口は約106万人で、人口密度が低いです。
州都はメリダですが、最も人口が多いのはバダホス。
田舎のイメージが強いですが、スペイン最大のローマ遺跡群、たくさんの緑や水のある自然公園、民族色濃く残るお祭り、パラドールなど田舎らしい観光が味わえます。物価が安いのも魅力のひとつ。
州境はポルトガルと接しています。広い土地に反して県はたった2つで、スペインで最大面積を持ちます。
イベリア半島最長のタホ川と第4位のグアディアナ川が主要な川です。
ユネスコの自然遺産がいくつもありますが、生ハムの産地であるドングリやコルクの森はこの州らしい自然に溢れています。渡り鳥のルートでもあり、年間を通じて340種類の鳥が見られます。
全体に地中海性気候ですが、北部は内陸性気候、西部は大西洋気候の影響が見られます。
夏は乾燥し雨も少なく酷暑の土地として有名ですが、
冬は長く穏やかでポルトガルの沿岸部と似ています。
冬場の山間部に雨が集中しますが、それ以外は雨量が少ない地方です。
歴史上の最も大きな出来事といえば、メリダがローマ帝国の属州Lucitaniaの州都となり、州全体が発展したこと。
15,16世紀にはアメリカへ移民が渡ったのもこの土地の特徴で、征服者として名を馳せた人も多いです。(エルナン・コルテスやフランシスコ・ピサーラなど)
ポルトガルとスペインが併合した時期にバダホスはマドリッドとリスボンを結ぶ中間点として栄えました。
【文化遺産】