ガリシア地方は日本人の想像するスペインのイメージと正反対のような土地です。雨が多く、豊かな緑。おとなしくて素朴な人々。どことなく
日本を思い出す景色も少なくありません。
面積29574k㎡。総人口は約270万人で、4県。州都はサンティアゴ・デ・コンポステーラですが、県都でもありません。最大人口の都市はビーゴです。ケルト文化の影響を持ち、独特の建築・文化があります。巡礼路としても栄えました。
ガリシア州はイベリア半島北西の一角を占め、大西洋とカンタブリア海に面します。南をポルトガルと接しています。
雨が多いために森も多く、自然の豊かな土地です。
海岸線は全長1289km。海沿いは200-650mの高さの山や崖が多く、入り組んだリアス式海岸のおかげで魚介類が豊富に取れます。(スペインの漁業の25%)
ガリシアの気候は大西洋気候です。寒暖の差は少なく、夏は平均気温20-25℃、冬も穏やか (8-10℃)です。
真夏をのぞいて雨がよく降ります(特に南)。海岸沿いと内陸は気温や湿度にも差があります。
ガリシアの西側はスペインで最も霧の多い地方で、サンティアゴ行きの飛行機が別の空港に到着となる場合があります。
9世紀に聖ヤコブの聖遺物が発見された出来事から、サンティアゴ巡礼道の目的地となりました。
大量移民の歴史もガリシアの特徴です。農業と漁業以外には産業の少ないガリシアからはアルゼンチンなど中南米各国へ大量に移住していきました。
今でも選挙時には候補者はアメリカ大陸まで(!)選挙運動へ行くほどです。
【文化遺産】