バスク州(エウスカディ)はスペイン北部の自治州です。 面積7234k㎡。 人口は222万人を超え、スペイン第7位。重工業が発達し、スペイン経済の重要な担い手です。
州都はありませんが、議会がある事実上の州都はビトリア=ガスティス。一番人口が多いのはビルバオです。3県で構成されます。
独自の言語、文化、スポーツ、習慣が発達し、美食の地方として知られます。
地理では北にビスケー湾とピレネー山脈があり、フランスと隣接しています。
東西に並行する2本の山脈があり、ビスケー湾に面した北部の「大西洋岸」、エブロ川流域にあたる南部の「エブロ谷」、両者の中間に当たる中部の高原地帯に分けられます。
バスク海岸にはリアス式海岸が多く、避暑地となったビスケー湾などには浜辺があります。
バスク自治州の最高峰は Aitzkorri自然公園内にあるAitzkorri (1551 m)です。
複雑な地形から、大西洋性気候から内陸性気候など、地方によって違うタイプに分かれます。 全体に雨が多い地方で、スペインでは3番目。冬は暖かく、夏は気温があまりあがりません。
もとはナバラ王国の一部でした。フランコ政権下ではバスク語の使用が禁止されましたが、バスクのアイデンティティーを守ってきた地方です。
分離独立を求めるETAという組織はテロリズムを繰り返し、2006年に「恒久的な休戦」を宣言するまでの38年間に800人以上のスペイン人死者を出しました。その後、
バラハス空港爆破事件を起こしましたが、2018年には解散声明を出しました。
【文化遺産】
「バスク人と言えばベレー帽とペロタ・バスカ」の言葉通り、スカッシュに似た球技ペロタはバスク人を熱狂させるギャンブル競技の1つです。
毎日の農作業から生まれた競技も各地の祭りで人気です。草刈り競争、切り株を斧で割る競争、100-200キロの石を持ち上げる力比べ、2頭ずつの牛が3トンの石をひきずって運ぶ競争などを、
見物人はギャンブルをしながら楽しみます。
(昔の観光局のパンフより)
バスクと言えばピンチョス!ミニパンにおかずと串が刺さったオープンサンド型のおつまみ。今では串なしお皿タイプもあります。バスクのピンチョスは凝った一品料理と言えるほどの芸術品です!