リオハはスペイン北部の内陸、バスク地方より南に位置する1州・1県の自治州です。
スペインの州では2番目に面積が小さく(5045km2)、人口はスペイン最小(32万人弱)です。
1州1県で構成されます。州都はログローニョで、州人口の半分が住んでいます。
500を超えるワイナリーがあり、
リオハといえばワイン!というほど有名です。特選原産地呼称(DOCa)を持つ地域です。
平均標高は850m。
エブロ川が主要な川で、北の州境に近い場所を流れています。
高さ1000m-2000mのイベリア山脈には7つの山があり、その山間から7つの川がエブロに注ぐため、”7つ谷のリオハ”と呼ばれます。
エブロ谷流域の広い平原が北部で、南部が山脈です。
気温は12度から32度まで分かれます。
雨量は年間300-700mmで、特に多いのが5,6月です。
雪は数日降る程度。霧が数日続くことがあります。
東側は地中海性気候で熱風がエブロ川沿いに上ってくるため夏は暑いです。
北部と南部は大西洋気候ですが、北部からの冷涼な風がカンタブリア山脈で遮られるおかげで比較的穏やかです。ただし冬は降霜に見舞われます。
たびたび近隣国に組み込まれた歴史がありますが、10cにパンプローナ王国のサンチョによりナヘラ王国が建設されました。ナヘラ・パンプローナ連合王国ができた時には首都がナヘラとなりました。
12cにカスティーリャ王国に併合され、リオハはソリアとブルゴスに分断されて属したこともあります。1822年に今のリオハ県が誕生しました。
ワイン業の歴史は古いですが、15世紀以降発達し、19cには工業化しました。スペインを代表するワイン生産地です。
【文化遺産】