スペイン絵画界の重鎮アントニオ・ロペス・ガルシア(Antonio López García)と言えば、マドリードの街のグラン・ビアを描き続け、日本の写実絵画にも多大な影響を与えた写実絵画の画家として知られます。
昔の人のようですが、まだお元気で、2024年「最近またロペスが街角に立って描き始めた」とマドリードの人に聞きました。どこかでばったりお会いするかもしれませんね。
マドリードの王宮内に飾ってあるスペイン前国王一家の絵も彼の作品です。依頼から10年かけて描き上げた大作で、現スペイン国王はまだ皇太子の若々しい姿で、誰?って感じかもしれません。
バルセロナのガウディ建築カサミラの中二階で、ロペス展が行われていたので、撮影した写真から絵画をお楽しみください。
有名な画家ですが、彫刻家でもあるのですよ。どこか見覚えがあると言う方・・・。マドリードのアトーチャ駅に大きな彫刻がありますね。
初期の頃の作品が興味深かったです。
このあたりから、だんだん、ロペスのイメージとなってきましたね。
あまりにリアルな部分が下の方にあって、本当に描いているのか、それともコラージュなのかと、目を凝らしてみる人も。
こんな作品も作ってんだ・・と思ったのがこちら。近づいた下を見ると・・・。
人のお尻ですね。排泄中の便座の下から撮ったような角度。
よーく見てくださいね。
高齢になってからも描き続けている、細かいマドリードの都市風景もありました。それらは一番有名ななので、このページではあえてロペスの都市風景以外の絵画を紹介しました。
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ご一緒した日本人画家が、巨大な風景画を見て、「描いてて楽しいのだろうか」と
おっしゃってました。細かいのを描き続けるのはやはり苦しいのだそうです。そういえば別の画家の方からも
「どうしてこの部分を選んだのか。この模様を描くのが大変じゃないか、などと後悔することがある」ともおっしゃってました。写実絵画は本当に労力と時間がかかり、大変な分野ですね。
2023年秋。La Pedreraの中二階の展示会場にて。
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