スペインで半年以上続いた非常事態宣言(Estado de Alarma)が終了しました。そのニュースをTVE1の動画から抜粋して翻訳したものに、自分の文章も加えて紹介しています。
半年以上続いた非常事態宣言
@TVE1
6か月半に及ぶ非常事態宣言は10月25日にスタートしました。その後11月9日に議会は半年の延長を決定。これが5月9日まで続きました。
この間、全国で夜間外出制限がありました。時間は1時間前後、自治州によって時間の違いがありました。
夜間外出制限は自治州によりけり&裁判の判断も自治州によりけり
夜間外出制限を続けるかは各州の判断によりますが、それを法律的にOKするかどうかは裁判によります。夜間外出制限は、認めた裁判所と認めなかった裁判所がありますが、
このニュース内では各州の感染状況も違うので、判断状況が違うのも当たり前、と言っています。また、法律上のものを「どう解釈するか」にもよります。
新しい州ごとの規制
@TVE1
夜間外出制限は取らない州と、裁判所から却下された州がある中、最初に承認された州はバレアレス諸島です。もともと飲食店で騒ぐ旅行者も多いため、これから夏の観光シーズンに入る前に整えておきたい
土地柄もあるようです。裁判官は5人のうち3人が認める判断を出したとのこと。夜間外出制限は23時から6時まで維持され、集まる人数は6人まで。
アンダルシアは3段階に分けて制限を解くと発表。
カタルーニャは外出制限が終了し、今まで17時まで閉店だった飲食店が夜も営業できるようになりました。ビーチは人数制限があり、あまりにも多い場合にはビーチを閉めることもあります。
早速、夜遊び!?
土曜日の夜、つまり日曜日になる瞬間に、非常事態宣言が終了し、夜間外出制限が終了しました。
カタルーニャでは外に出る若者に対応するために、大晦日のカウントダウンと同様の、警察警備を敷く、と発表しました。
え?そんなに?と思いましたが、まさに日曜日になった瞬間、大晦日状態でした。花火があがり、人々が騒ぐ音が聞こえ、騒ぐ若者たちが翌日報道されていました。
状況は良くはない
@Euronews
非常事態宣言が解かれても、状況はよくはありません。マドリード州とカタルーニャ州(赤い部分)は相変わらず高い感染者数です。(10万人につき250人以上)
5月12日現在、ワクチン接種の数は2016万回。ワクチン接種が終了した人数は32万7477人です。
安心する状況にはありませんが、1年以上続く打撃のために経済を取ったとされます。夏に観光客が来るのを望んでいるスペインですが、早すぎる規制解除のせいで、夏に再びロックダウンになるのではないかと危惧する声も聞かれます。
バルセロナの5月9日以降の規制は・・
非常事態宣言終了後、カタルーニャ州の規制は次の通りです。
- 集まる人数は6人まで。同居家族か有無かは関係なし。
- 夜間外出制限はナシ。
- 他州への移動制限もなし。
- 商店やショッピングセンターは22時まで。
- バルやレストランの営業は7時30分~23時まで。
- スポーツジムやプールでは定員の50%まで。
- 外でのマスクは義務(運動のとき以外)
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●記事は上にリンクを貼った複数のYoutubeのNEwsからより一部を抜粋し、翻訳しました。(2021年5月12日)