セウタとメリーリャはアフリカ大陸の北海岸にあるスペインの自治都市です。人口はそれぞれ約8.4万人と約8.7万人。
どちらも人口の43-50%がイスラム教徒です。セウタにはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教の4文化が混在します。
メリーリャ(メリージャ)はバルセロナの次にスペインでモデルニスム建築の多い街です。
どちらも国境を乗り越える違法移民が深刻化しています。
セウタは2つの海(地中海と大西洋)と2つの大陸(ヨーロッパとアフリカ)の境にあります。スペインのアルヘシラスまでフェリーで1時間半の近さです。
メリーリャはマラガやアルメリアなどへ船で6時間以上。マラガからは
飛行機も運行しています。
セウタの面積は18,5 km2です。メリーリャは12.3km2です。
セウタの年間雨量は849mmでスペインで5番目に多いです。大西洋沿岸になることが関係しているでしょう。10月―4月に雨が多いです。
地中海沿岸のメリーリャは年間雨量391㎜でスペインでは下から3番目になります。
気温はセウタでは5月―10月が20-27度、11月―4月が15-18度です。メリーリャは5月から11月が20-28度。
様々な民族が入ってきたセウタですが、7世紀の間イスラム支配となったあと、1415年にポルトガルが征服。2世紀の間ポルトガル語を話す土地でした。
1580年スペインのポルトガル併合でスペイン領に。ポルトガル独立後もスペイン領として残りました。
同様に領土争いの激しかったメリーリャは1497年からスペイン領となりました。実は段階を経て完全にスペイン領となったのはフェリペ2世時代の1566年です。
モロッコは第二次世界大戦後の1953年に独立しますが、セウタとメリーリャはスペイン領としてとどまりました。
17自治州すべてに世界遺産がありますが、アフリカの2自治都市にはありません。クスクスが世界遺産に入りましたが。主な観光地は次の通り。
スペイン南部料理とモロッコ料理が混じります。